<Header>
<Author: 杜甫>
<Title: 旅夜書懷>
<Format: 五言律詩>
<Year: 2002>
<BookName: 唐詩選のことば>
<Translator: 石川忠久>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 旅夜（りょや）　懷（おもい）を書（しょ）す>
<BookPage: 97-100>
<UsedPage: 4>
<Feature: 4>
<End Header>
<Poem>
細草微風岸，
危檣獨夜舟。
星垂平野闊，
月湧大江流。
名豈文章著，
官因老病休。
飄飄何所似，
天地一沙鷗。
<End Poem>
<Translation>
小さな草が、風にかすかにそよいでいるこの岸辺、 
帆柱が高くそびえた船で、独り眠られぬ夜を過ごしている。
星はひろびろとした平野に、低く垂れるように輝き、
月影は水面にわいて、波を輝かせながら長江は流れる。
人の名声というものは、文学などによってあらわれるものではない。 
とはいえ、官吏としての勤めも、老いて病いの身ではもう終りだ。
飄飄と漂泊の身はいったい何に似ているのだろうか。 
果てしない天地の間を飛び回る一羽の砂浜のかもめのようなものだ。
<End Translation>